ヘッドスパサロン 美容室haruの杉山です。
毎日、山のようにやることがあり、手帳に書いては消し、書いては消し、を繰り返す日々です。
そんななか先日、堀内春美さんの作品展「古布と暮らす」展に行って来ました。
去年、出版された本の表紙で、春美さんと村松さんが着ているコート。
「わぁ~、本物!実物!」って、さっそく大興奮。
「白いブラウス、これね、孫のベビー布団カバーだったの~」って、大切な思い出をリメイク。
奥にある喪服はお祖母様の着物のリメイク、背中に家紋入りのワンピース。
アトリエを再現した、こちらの部屋も素敵。
春美さんは扱う古布は、大正~昭和初めのもの。買ったときから継ぎはぎが一杯ついてるものも。そんなで継ぎはぎのひと針に、昔の人の愛情を感じるそう。
【大切にする、という事】
今は何でも合理的で、安いモノ、早く楽に出来るコトがいっぱいあるので、本当に便利です。でも、便利なことが増えることで、それは進化しているようで、実は逆に人を退化させてることもあると思います。
やらないことは、出来るようにならないし、やらなくなると、出来なくなります。
ポジティブに考えれば、その分、新しい能力がつくのかもしれませんけどね。
【手仕事と思い】
春美さんのお洋服のように、全て手縫いという手間と時間のかかる作業、これは思いを込める作業だと思います。作品から、これを着る人を思い浮かべたり、自分が着て、どこへお出掛けしようとか、きっといろいろ考えると思います。そんな【思い】素敵な作品の隠し味な気がします。
以前、「セゾンファクトリー」の齋藤会長が「手作りにこだわるのは、商品に思いがこもるからだよ」と仰っていました。
まさに手仕事な美容師も、職種は違えど、思いが伝わる、思いを伝える仕事だと、その【思い】という見えないものの大切さを感じました。ヘッドキュア(ヘッドスパ)もお客様に直接触れる施術だから。
そこに思いを馳せる。きっと春美さんも、作品を見に来た春美さんのファンも、思いがあるから、昔の人の縫い目に、春美さんのひと針に、魅了されているんだろうと思います。
こんなこと、全然考えないで見ても、とにかく春美さんのお洋服はどれも素晴らしいです。自分の個性を知っていて、大切なものを大切にする、丁寧に暮らす、そして可愛らしい。春美さんのお洋服は、春美さんそのものでした。
丁寧に生きる、全然出来ていない私にとって、時間をかけてでも向かい合いたい課題です。
次の春美さんの作品展は10月
今から楽しみです(*´ω`*)